映画メモ

映画やゲームや小説の感想など 2016年6月~

Final Fantasy XV(2016) ファイナルファンタジー15

FF15ストーリーざっくりあらすじ

細部はバッサリ省略してネタバレ込みで物語のあらすじだけ。 

 帝国の陰謀によって父王を殺され祖国を破壊された王子(ルシス王国の王子ノクティス)が、仲間と共に世界を遍歴するなかで力を蓄えて成長を遂げ、帝国への復讐を目指すという筋で序盤の物語は進んでいく。 

 が、徐々に判明してくるのが、帝国は何らかの「闇」によってすでに乗っ取られているという事実。もはや、帝国vs王国という単なる国家間の政治的争いが主題ではなく、この「星」そのものを闇で覆い尽くそうとしている邪悪な存在に立ち向かい、世界を救うという次元の話になってくる。

 

 途中すっ飛ばして結末を書くと、帝国を乗っ取っているラスボスとは、帝国の宰相であるアーデン。そして彼の動機は、ルシス王国に対する復讐。

 実は彼アーデンは生身の人間ではなく、はるか昔にルシス王国によって処刑された一人の男の怨念が実体化したものであり、いわば祟り神のような存在。ルシス王家の血統を未来永劫滅ぼすことが彼の最終目標。

 この部分に関してアーデン本人が語った神話的な昔話を引用しておくと、

それはそれは大昔の話。
特効薬のない流行病が蔓延した。
元凶は寄生虫だった。
その病に冒された者は化け物とみなされ殺された。
当時、ルシスに一人の男がいた。
自分の体に病を吸い取り、一人で病人たちを救っていた男が。
が、まだクリスタルに選ばれていなかった王は、
その人々を救える唯一の男を殺してしまった。
化け物呼ばわりしてな。
(Chapter 13  奪還)

  ここで語られた「一人の男」=アーデン。

 病を治す力を持ち人々の支持を集めるカリスマの存在は、王家にとっての政治的な脅威とみなされたのであろうか、彼は王家によって殺された。その彼が、王家を末代まで祟ろうと怨霊化し、永遠の命を得た。

 

 このラスボスをいかにして倒すかが問題になるが、「星」そのものの存続を脅かすまでに闇の力を身につけたアーデンを倒すためには、ノクティスは「真の王」(英語版では"Providence")となりその力を得る必要があるらしい。 

 だが、「真の王」になるには代償を払わなければならず、その代償とは命そのもの。要するに、世界を救う力を得るためには、ノクティスは生身の人間としての命を捨てなければならないということ。この点については以下、剣神バハムートの台詞から。バハムートによると「真の王」の力とは、

不死となったアーデンを葬る唯一の力。
歴代の王の剣と聖石の魔法、六神をも超越した力ですべてを浄化する。
お前が玉座で命を捧ぐほかこの力を解放する術はない。
お前の命と引き換えに力を解き放てばすべてが終わる。
偽りの王は闇とともに滅び、世界には夜明けがもたらされよう。
人として生きる喜びを捨て、王の使命を全うするのだ。
さぁ、力を求めよ。真の王の力を。
(Chapter 13 奪還)

 

 さらにすっ飛ばして結末を書くと、ノクティスは、この世界を闇から救うために命を投げ打つ決心をする。

 ノクティスは長らく連れ添った仲間とも別れ、独りでルシス城内の玉座に向かい、死せる歴代の王及び自らの父に囲まれて、息絶える。命を捧げて「真の王」の力を得たノクティスはアーデンを滅ぼし、世界は再び光を取り戻した。終。

 

 エンドクレジットでは、例のスタンド・バイ・ミーの曲をバックに、いわゆる日常パートの走馬灯シーン。ノクティスが仲間と共に旅をしていた頃、「楽しかったあの頃」の写真が次々と映し出される。

 

 と、ストーリーは大雑把にまとめるとこんな感じでシンプルだけど、いくつか細部でよく分からないところがあったのでその点は保留中。

  • 物語最終盤、ノクティスがクリスタルの中に引きずり込まれて異世界の中で剣神バハムートと対話し、「真の王」の力を得るための決意をするが、現実世界に再び戻るのに10年の歳月を要したという点が、どういう設定に基づくのかよく分からなかった。
    現実と虚構の境目が曖昧な演出の連続もあって、どこまでが現実の話なのか、ノクティスの幻視の話なのか判然としなかった(それが演出の狙いなんだろうけど)。
    ノクティスが10年ぶりに帰還することを仲間たちはなぜ知っていたのか、意識を取り戻したノクティスの身体が、離れ小島の石牢の中に置かれていたのはなぜなのか、分からなかった。

  • 「真の王」の力を得るためには命を捧げなければならないという設定がいきなり出てきたので、唐突な印象を受けた。
    剣神バハムートに告げられるまで、ノクティス本人もこの件に関しては何も知らされていなかったようだし、こういう最重要事項を直前まで知らされないままいきなり契約を求められるノクティスが可哀想に思えた。
    でも、この件に関しては、Chapter 05で、神凪ルナフレーナの兄であるレイヴス将軍がノクトゥスに対し「雷神の啓示を受けたか。それが何を意味するかも分からずに…」と意味深な台詞を残していたので、一応ちゃんと伏線は張られていたのかなと思う。
    レイヴスは、ノクトゥスとルナフレーナの悲劇的な宿命を知っていたからこそ、その運命を変えるために帝国軍に自ら志願した可能性もあるのかな。実力で六神を殺し、誓約と啓示を事前に封じることにより、妹とその婚約者の未来を守ることがレイヴスの目的だったのかもしれない。しかしその一方で、妹に対して、神凪の使命を守り通しノクティスに指輪を渡すよう強く告げたりもしているし、レイヴスの真意はよく分からない。